はじめに
「副業を始めたい。でも、何から手をつければいいかわからない。」
数年前の私も、まったく同じ場所に立っていました。
新卒で入ったプライム上場企業を1年8ヶ月で退職。年収ランキング上位の子会社へ転職して2年。「いいところに勤めてるね」と言われる場所にいながら、ずっと違和感だけが大きくなっていきました。
結局その会社も辞めて、4ヶ月のニート生活を経て、フリーランスになりました。
そこからの数年間で、私は10種類の副業を経験しています。スーパーのバイトから、Web制作、ライティング、SNS運用代行まで。稼げたものもあれば、まったくダメだったものもありました。
ひとつだけ確信を持って言えるのは、「自分に合う副業を見つける近道は、合わないものを早めに知ることだ」ということです。
ネットで「おすすめ副業ランキング」を眺めるよりも、実際にやってみた人の正直な記録のほうが、たぶん役に立ちます。
この記事では、私が実際にやった10個の副業を、収益・続けやすさ・向き不向きも含めて、できる範囲で正直にまとめました。
8,000字を超える長い記事になりますが、興味のあるパートだけ拾い読みしてもらってもかまいません。あなたが「次の一歩」を踏み出すための、ささやかな参考になればうれしいです。
副業を始める前に知っておきたい4つのこと
10個の副業を経験して、心の底から思っていることがあります。「最初にこれを知っていたら、もっと遠回りせずに済んだのに」ということが、いくつもあるのです。
具体的な副業の話に入る前に、まずはその前提を4つだけ共有させてください。
① 「稼げる副業」より「続けられる副業」を選ぶ
副業を探すとき、多くの人はまず「いくら稼げるか」で比較します。私もそうでした。
でも、実際にやってみるとわかるのですが、月10万円稼げる副業を3ヶ月でやめてしまうより、月3万円の副業を3年続けるほうが、最終的に得られるものは大きいです。
副業で大事なのは、瞬間最大風速ではなく、続けた人にしか見えない景色まで到達できるかどうか。スキルも信頼も収益も、ある一定の閾値を超えてから一気に伸びる構造になっています。
だから副業を選ぶときは、「稼げそうか」と同じくらい、「これ、嫌いじゃないか?」を自分に聞いてみてください。
② 最初の1〜2年は「試行錯誤期間」と割り切る
副業の発信者には、「始めて3ヶ月で月◯万円!」みたいな話があふれています。でも正直に言うと、そういうケースは例外です。
私の場合、ライターを始めて最初の数ヶ月は、文字単価0.5円〜1円の案件で、月に数万円稼げれば良いほうでした。Web制作も同じで、最初は知人からの低単価案件を細々と受けるところからのスタートです。
「最初の1〜2年は、稼ぐためというより”自分に合うものを見つけるため”の期間」だと割り切ったほうが、結果的に長く続きます。
焦って稼ごうとして単価の安い案件を大量に受けて、消耗して辞めてしまう人を何人も見てきました。本当にもったいないので、最初は「お試し期間」だと思って気楽に始めてください。
③ 「労働系」と「スキル系」は別物、できれば両方経験する
副業は大きく分けて2種類あります。
- 労働系:時間を売って稼ぐ(バイト、配達、単純作業など)
- スキル系:成果物や知識を売って稼ぐ(Web制作、ライティング、デザインなど)
ネットの副業情報は、ほぼスキル系に偏っています。でも、私は労働系の副業もやってきたからこそ言えるのですが、労働系には労働系の良さがあります。
具体的には、すぐに収入が入る、人と関われる、頭を使わなくていい時間が確保できる、など。スキル系で消耗しているときに労働系のバイトを挟むと、不思議とメンタルが回復したりします。
「副業=スキルを身につけて高単価を取りに行くもの」と決めつけずに、自分の生活リズムや心の状態に合わせて、両方を行き来できるくらいのほうが、長い目で見ると健全です。
④ 結局、人とのつながりが副業を作る
副業のノウハウ本やネット記事を読み漁ると、つい忘れてしまうのですが、実際に仕事が動くきっかけは、ほとんどが「人」です。
私自身、今のメインの仕事は、趣味のダンスを通じて出会った人から声をかけてもらったものです。
その人が私を誘ってくれた理由は、いま振り返るとシンプルでした。
- ダンスのバトルで優勝した姿を見て、「ひとつのことを頑張れる人だ」と思ったから
- スキルの幅が広く、一緒にやっていけそうだと感じたから
- 人柄が信頼できたから
このとき気づいたのは、自分が「副業のスキル」だと思っていない領域すら、誰かが見てくれているということでした。
ダンスは、それ自体で稼ぐつもりはまったくありませんでした。でも、本気でやっていた姿が、まったく別の仕事につながった。
副業を「稼ぐための作業」とだけ捉えていると、こういう動線は見えてきません。
だから、目の前のスキル習得と同じくらい、自分が本気になれる場所に身を置くことも大切です。そこで会う人が、いつかの仕事につながります。
実際にやった副業10個
ここからが本編です。私が実際にやってきた副業を、ひとつずつ振り返っていきます。
期間・収益感・始めたきっかけ・やってみてどうだったか、できる範囲で正直に書きました。
収益については、出せるものは出していますが、契約上の都合で書けないものもあります。あらかじめご了承ください。
① まいばすけっとのバイト
【期間】 半年ほど
【収益感】 月1万5千円(1日2時間 × 開店〜9時のシフト)
【始めたきっかけ】 時給が高く、家から近かったこと。あとは、朝早く起きる習慣を身につけたかったから。
ニート期間が終わってフリーランスになりかけの頃、生活リズムを整える目的で始めました。「副業=スキル系から始めるべき」と思いがちですが、私の最初の一歩は近所のスーパーのバイトです。
地味に思えるかもしれません。でも、毎朝決まった時間に外に出るというだけで、当時の私にはじゅうぶん意味のある仕事でした。家にひとりでこもっていると、どうしても生活が崩れていきます。バイト代より、その規則正しさのほうが価値があったかもしれません。
やってみて気づいたことが3つあります。
- 他のスタッフと仲良くなることが何より大切。シフトの融通も、仕事の覚えやすさも、結局は人間関係次第
- 接客は笑顔がデフォルトになるくらい、徹底して意識する
- 品出し・レジ・接客のすべてで、早さと丁寧さのバランスが問われる
スキルが直接お金につながる仕事ではありません。でも、社会に出てしばらく経った人間が、改めて「働くって何だっけ」を体感し直すには、悪くない場所でした。
【こんな人におすすめ】
- 生活リズムを整えたい人
- 在宅ワークで人との接点が減っている人
- すぐに、確実に収入がほしい人
② 小学校の体育アシスタント
【期間】 半年
【収益感】 月11万円程度
【始めたきっかけ】 教育学部の保健体育を卒業していて、教員免許も持っていました。せっかくのバックグラウンドを活かしたかったのと、教育系に携わってみたいという気持ちがずっとあったからです。
午前中で終わることが多く、長くても14時には解放される。本業の時間を確保しやすいのも大きな理由でした。
実際にやってみて、まず思ったのは「自分が当たり前にできることを、子どもに教えるのは、想像以上に難しい」ということです。
たとえば、「マット運動の前転」。自分なら何も考えずに回れるけれど、できない子に「どうすればできるか」を言葉で説明するのは別のスキルです。自分の体験を言語化する作業は、思っていたよりずっと頭を使いました。
ひとつ気づきがありました。
子どもたちは、言葉での説明よりも、目の前で大人が本気でやってみせる姿のほうに食いつくということ。
自分がお手本を見せると、「先生すごい」「やってみたい」と前のめりになる。教えるって、技術より熱量なのかもしれない、と感じた瞬間がありました。
体力的にはハードでした。子どもの相手を半日していると、自分が想像していた以上に消耗します。それでも、終わったあとの清々しさは独特のものがあって、いい仕事だったと思っています。
【こんな人におすすめ】
- 教員免許や教育系の経歴がある人
- 子どもと関わることが好きな人
- 午前中だけ働いて、午後は本業に充てたい人
③ 高校生の進路メンター(契約社員)
【期間】 半年
【収益感】 月20万円程度(契約社員)
【始めたきっかけ】 文系出身からエンジニアになった自分のキャリアが、進路に悩む高校生の参考になるかもしれない、と思ったから。
オンライン高校の生徒に、進路について1対1で話す仕事でした。
私の話を聞いて「僕も文系からエンジニア目指してみます」と言ってくれた生徒もいて、それは確かに嬉しい瞬間でした。
でも、この仕事は半年で辞めています。正直に書きます。
理由は2つ。
ひとつは、オンライン高校という性質上、家庭環境や性格的に難しさを抱えた生徒が多かったこと。私のキャリアを話して進路の選択肢を広げる、というレベルではなくて、もっと根本的な部分で支えが必要な子もいました。
そういう子たちと向き合っているうちに、「これは自分が抱えていい責任じゃない」と感じるようになりました。一人ひとりの人生を、片手間で預かれるほど自分は成熟していない、と。
もうひとつは、マニュアル化された画一的なサービスを提供することへの違和感です。ひとりの生徒に対して使えるリソースも時間も決まっていて、サービスとしては機能していました。でも、私自身がルーティンワークが苦手な人間で、決められた枠の中で同じ会話を繰り返すことに、じわじわと苦しくなっていきました。
「やりがいがある」と「自分に合っている」は、別物です。これは進路メンターをやって、初めてちゃんと理解できた感覚でした。
【こんな人におすすめ】
- 教育・人材系のキャリアを志している人
- 安定的に固定収入がほしい人
【向いていない人(私みたいなタイプ)】
- マニュアル外の対応をしたくなる人
- 一人ひとりに深く関わりたくなってしまう人
④ ダンスインストラクター
【期間】 2年(今年の引っ越しを機に退職)
【収益感】 月5万円(週3回のレッスン)
【始めたきっかけ】 知り合いのインストラクターから声をかけてもらったこと。ここでも、人とのつながりが副業を運んでくれました。
ダンスは趣味として長く続けていました。仕事にするつもりはなかったのですが、その姿を見てくれていた人がいた、というだけの話です。
インストラクターとして大切にしていたのは、技術を教えること以上に、「楽しい時間」をつくることでした。
意識していたのは、こんなことです。
- レッスン前後に、できるだけ多くの生徒に話しかける
- 一人ひとりの名前を呼ぶ、その日のことを覚えておく
- スタジオのスタッフさんとも仲良くしておく(裏方の人を大切にする)
- どんな日も、機嫌よくスタジオに入る
「技術が上手いインストラクター」より「次もこの人のレッスンを受けたいインストラクター」のほうが、長く続きます。生徒が来てくれなければ、そもそも仕事が成立しないからです。
これは後で気づいたのですが、ダンスインストラクターで身につけた「機嫌よくいる」「人を大切にする」感覚は、後の仕事すべてに効いています。Webライターも、Web制作も、結局はクライアントとの信頼関係で続いていくものです。
副業として直接稼いだ金額は大きくなかったけれど、人生で一番リターンが大きかった仕事のひとつかもしれません。
【こんな人におすすめ】
- 趣味を活かせる場所を探している人
- 人と関わるのが好きな人
- 自分の好きなことで人を喜ばせたい人
⑤ Webライター(現在も継続中)
【期間】 現在も継続中
【収益感】 文字単価は0.5〜1円からスタート、いまは2円のものもあります。ただ現在は月額固定の業務委託契約があるため、純粋な「個人スキルで稼ぐライター」という形ではありません。
【始めたきっかけ】 これも、ダンスを通じて出会った知り合いからのお声がけです。
「スクールに通う時間とお金があるなら、うちで働きながら覚えてくれたらいい」と言ってもらえたのが、すべての始まりでした。
独学で本を読みあさり、実際の案件を通じて学ぶ、というスタイルでここまで来ました。もともと本を読むのが好きだったので、文章を扱う仕事との相性は良かったのだと思います。
Webライターを続けて、自分が一番変わったのは「言葉に対する敏感さ」です。
- 「役不足」と「力不足」の意味が逆だと知ったとき
- 「重要だ」を多用する文章が、なぜか軽く感じる理由がわかったとき
- 同じ意味でも、表現を3つ持っていると文章が一気に読みやすくなると気づいたとき
こういう発見が、日常の中で起こり続けます。
文字単価だけで見れば、Webライターは決して時給がいい仕事ではありません。でも、「言葉で人に何かを伝える」スキルは、これから先どんな仕事をするにしても確実に効いてくると感じています。ブログ、SNS、メール、企画書、提案書。すべて文章で動いていく。
文章が書けるようになると、世界が少しだけクリアに見えるようになります。
【こんな人におすすめ】
- 文章を書くことが嫌いじゃない人
- 在宅でできる仕事を探している人
- 言葉のスキルを長く育てたい人
【向いていない人】
- すぐに大きな収入がほしい人
- 一人で黙々と作業するのが苦手な人
⑥ ECサイト制作(Shopify)
【期間】 現在も継続中
【収益感】 知り合いの会社から月額固定で受けているため、単価としては書きづらいです。
【始めたきっかけ】 これも知り合いからの依頼。最初は独学で進めていましたが、ちょうど生成AIが本格的に使えるようになってきた時期と重なり、ClaudeをはじめとしたAIに相談しながら作るスタイルが定着しました。CSSやJSは、YouTubeの動画で学ぶことも多いです。
Shopifyで制作してみて一番感じたのは、ECサイトはほかのWebサイトとはまったく性質が違うということです。
普通のサイトは「読んでもらえれば」「問い合わせてもらえれば」ゴールです。でもECサイトは、実際にお金を払って買ってもらうところまでが仕事。そこに到達してもらうには、画像の見せ方、ボタンの位置、決済までの流れ、すべてが噛み合っている必要があります。
そして機能の数が多い。商品ページ、カート、決済、配送、メール通知、在庫管理…。
「このボタンを押したら、どこに飛ぶのか」「カートに入れた状態で離脱したらどうなるのか」を、ひとつずつ想像しながらテストしていかないと、リリース後に必ず何かが壊れます。自分でテスト項目を作って、自分で潰す作業を地味に積み上げる必要があります。
派手さはありません。でも、自分が作ったストアから実際に商品が売れたときの達成感は、コーポレートサイトでは味わえないものでした。
【こんな人におすすめ】
- 細部までこだわるのが好きな人
- ユーザーの動きを想像するのが楽しい人
- AIを上手く活用したい人
⑦ WordPressサイト制作(オリジナルテーマ)
【期間】 現在も継続中
【収益感】 知り合いの会社の案件は月額固定。一方で、別ルートでもらう案件は1サイト11万円(税込)。ベースのテーマが決まっていて、それをアレンジしていく形です。
【始めたきっかけ】 別ルートの案件は、動画編集をやっている友達のつてで紹介してもらいました。ここでも、人のつながりです。
WordPress制作の何が面白かったかというと、ヒアリング → デザイン → コーディング → テスト まで、一人で一気通貫で対応した経験ができたことです。
それまでの仕事は、デザインは別の人、コーディングは私、というように分業されたものが多かった。でもこの案件では、クライアントから直接話を聞いて、構成を提案して、ページを設計して、形にして、納品するところまで全部やる。
「どんなページが必要か」「どんな情報を載せたいか」「お客さんに何を伝えたいか」を一緒に話しながら作っていく工程は、コーディングだけをやっていたときには味わえなかった面白さがありました。
正直、最初は不安でした。デザインの専門家ではないし、ヒアリングのプロでもありません。
でも、自分の手元にある知識とスキルを全部つなげると、ひとつのサイトが完成するという体験は、自分の自信になりました。
「自分は何ができるのか」を一度棚卸しできる、いい機会でした。
【こんな人におすすめ】
- 制作の全工程を経験してみたい人
- クライアントと直接話すのが嫌いじゃない人
- コーディングだけでなく、設計から関わりたい人
⑧ LP(ランディングページ)制作
【期間】 現在も継続中
【収益感】 こちらも知り合いの会社からの月額固定案件のため、単価としては書きづらいです。
【始めたきっかけ】 同じく月額の業務委託の一環。デザインは別の人が担当してくれるので、私はそれを形にするコーダーとしての役割です。
LP制作で求められるのは、速さと丁寧さの両立です。LPは商品キャンペーンや短期施策と紐づいているものが多く、納期がタイトです。
ここでもAIをフル活用しています。ベースのコーディングは8割がたAIに作ってもらい、そこから細部を調整していくような進め方です。AIを使えば速くなる、というよりも、AIを使わない選択肢が現実的でなくなってきた、という感覚に近いです。
LPの面白さは、短い期間でいろんな業界のものを作れることです。
これまで携わってきたLPは、ジャンルがバラバラ。美容、健康食品、サービス系、教育系。業界ごとに「載せるべき情報」「使われる表現」「ユーザーの心を動かすパターン」がぜんぜん違うんです。
「この業界ではこういう打ち出し方をするんだ」
「こういう情報を載せるとコンバージョンが変わるんだ」
そういう発見が、案件をこなすたびに積み上がります。マーケティングの教科書を読むより、よっぽど実践的な学びがありました。
【こんな人におすすめ】
- 短期スパンで案件を回したい人
- いろんな業界を覗いてみたい人
- マーケティング的な視点を持ちたいコーダー
⑨ YouTube動画台本作成(2年間で約300本)
【期間】 2年間(現在は離脱)
【収益感】 1本1,500円、月に2万円程度
【始めたきっかけ】 ダンスつながり。昔一緒に踊ったことがある人の会社からの依頼でした。これで何人目だろう、というくらい、ダンスの縁が仕事を運んできてくれています。
担当していたのは、小学校の教員向けの教育系チャンネルの台本作成。私自身が教育学部出身だったので、大学時代の経験がそのまま活きました。「これは知ってる」「あの先生の話を思い出す」と感じることが何度もありました。
一人ですべての本数を書いていたわけではなく、3人の友人をライターとして声をかけて、チームで動かしていたのもこの仕事の特徴です。自分が書く、人にお願いする、品質をすり合わせる。マネジメントっぽいことを初めて経験した仕事でもありました。
YouTube台本の面白さは、「読み上げる人」を意識して書く必要があるところです。
文字で書いた文章は、読まれるためのもの。でも台本は、話されるためのもの。
- 一文を短くしないと、息継ぎができない
- 同じ言葉を続けると、耳が疲れる
- 漢字の多い文章は、読み上げると硬くなる
- 伝える順番をひとつ変えるだけで、理解のスムーズさが変わる
ライターの仕事を「文字を書く」とだけ捉えていた自分にとって、「文字を声に変換することを前提に書く」感覚を獲得できたのは大きな財産です。
最終的には、他の仕事が忙しくなり、対応しきれなくなって離脱しました。続けたかったか?と聞かれたら、続けたかった、というのが正直なところです。でも、すべての副業を抱え続けることはできない。辞める判断ができるようになったのも、副業を10個やってきた経験からでした。
【こんな人におすすめ】
- 文章を「話し言葉」に変える感覚を磨きたい人
- 自分の専門知識をコンテンツに変えたい人
- 仲間と協業するのが好きな人
⑩ SNS運用代行・公式LINEシナリオ作成
【期間】 数ヶ月(現在は離脱)
【収益感】 これも月額固定の業務委託の一部。単価としては書きづらいです。
【始めたきっかけ】 同じ月額契約の中の業務範囲として、運用代行の依頼も受けていました。
担当したのは、「釣り」をテーマにしたInstagramのフィード投稿運用。全国がターゲットの広い設計だったので、「誰に向けて」を絞り込むのが難しく、なかなか伸びませんでした。
正直、SNS運用は私にとってしんどいパートでした。
理由は2つ。
ひとつは、結果が見えるまでに時間がかかること。フィード投稿は、日々の試行錯誤がすぐには数字に表れません。コツコツ続けても伸び悩む期間が長く、自分が何か間違っているのか、それともこれが普通なのか、判断がつかない時間が続きます。
もうひとつは、ターゲットの広さ。「釣り」と言っても、海釣りと川釣りでは興味の対象がまるで違います。地域、季節、対象魚、釣り方。掘り下げれば無数に分岐していくジャンルを、全国向けに一本化して発信するのは、構造的にかなり難しい設計でした。
公式LINE(Lメッセージ)のシナリオ作成は、それとはまた別物。やりたいことをクライアントからヒアリングして、シナリオを設計して提案していく工程は楽しかったです。
でも、ヒアリングと設計が終わったあとは、ツールに設定していく作業が大半を占めます。タップして、テキストを貼って、リンクをつないで、テスト送信して。私はこういうルーティン的な設定作業に飽きてしまうタイプで、後半は完全に作業感が出ていました。
「やりがいがある工程」と「飽きる工程」が混在している仕事は、自分には向かない。これも、やってみて初めてわかったことでした。
【こんな人におすすめ】
- 数字を見るのが好きな人
- マニュアル化された作業を着実に進められる人
- アカウントをゼロから育てるプロセスを楽しめる人
【向いていない人(私みたいなタイプ)】
- すぐに結果がほしい人
- 設定・入力作業に飽きやすい人
10個やってわかった「続く副業」の共通点
10個の副業を経験してきて、振り返ってみると、続いた仕事と続かなかった仕事には、はっきりとした共通点がありました。
続いた仕事に共通していたのは、次の3つです。
① 自分のスキルがじわじわ蓄積されるもの
Webライター、Web制作、台本作成。これらはすべて、1案件こなすごとに自分の中に何かが残る仕事でした。逆に、ルーティン作業や設定作業中心の仕事は、続けても自分が育つ感覚が薄く、徐々に苦しくなっていきました。
② 成果物が資産になるもの
書いた記事、作ったサイト、制作したLP。形に残るものは、後から「これは私がやりました」と提示できるポートフォリオになります。次の仕事を取りにいくときの武器が、勝手に増えていく構造です。
③ 嫌いじゃない作業であること
ものすごく重要なのに、軽視されがちなのがこれです。「ちょっと好きかも」「嫌いじゃないな」くらいの感覚があるかどうか。これがあるかないかで、3年後の自分の景色が大きく変わります。
逆に、続かなかった仕事の共通点はシンプルです。
- ルーティンワーク中心で、自分のスキルが伸びる感覚がない
- 結果が出るまでに時間がかかりすぎて、手応えがつかめない
- やっていて、心がじわじわ削られていく
「やりがい」と「自分に合っている」は別物だと、進路メンターの経験から学びました。やりがいだけで仕事を選ぶと、合わなかったときの反動が大きい。「やりがい × 自分に合う」の交差点を探していくことが、長く続けるための条件です。
副業は、人生をかけて取り組むものでも、一生背負うものでもありません。合わなければ辞めていい。合うものに出会うまで試せばいい。
10個試した私が言うのだから、信じてもらって大丈夫です。
これから副業を始める人へのおすすめ3つ
ここまで読んでくださった方の中には、「自分も何か始めてみたい」と思ってくれている方もいるかもしれません。
10個経験した私が、いま副業を始めるならまずこの3つから検討する、というジャンルを紹介します。すべて私自身が実際にやってきたものです。
おすすめ① Webライター(クラウドソーシング)
こんな人におすすめ: 文章を書くのが嫌いじゃない、在宅で完結する仕事を始めたい、まずは小さく試したい
Webライターは、副業の入り口として最もハードルが低い仕事のひとつです。パソコンとネット環境があれば、今日からでも始められます。
最初の案件を取るには、クラウドソーシングサービスに登録するのが定番。文字単価0.5〜1円のあたりからスタートして、実績を積みながら少しずつ単価を上げていく流れです。
私自身は知り合いから案件をもらえる幸運がありましたが、つながりがない状態から始める人は、まずクラウドソーシングで実績を作ることをおすすめします。
ライター案件を探すなら「クラウディア」
クラウドソーシングと聞くと大手2社を思い浮かべる方も多いですが、手数料の安さで選ぶならクラウディアです。会員数100万人を超える規模を持ちながら、ライター側に引かれる手数料が業界最安水準(3〜15%)に設定されています。
大手プラットフォームは手数料が高めで、文字単価0.5円の案件を受けても、手取りはさらに目減りします。クラウディアは同じ案件でも手元に残る金額が多くなりやすいので、「最初のうちは少しでも多く受け取りたい」副業初心者には相性がいいサービスです。
登録は無料。プロフィールを整えて、最初の数件で実績を積むのが定石です。実績が積み上がってくると、クライアントから直接スカウトが来るようにもなります。
おすすめ② ブログ運営(自分のメディアを持つ)
こんな人におすすめ: じっくり育てるのが好き、自分の発信したいテーマがある、長期で資産を作りたい
ブログは、書いた記事がそのまま自分の資産になる仕事です。Webライターのように「納品して終わり」ではなく、書いた記事が何ヶ月、何年と読まれ続けて、その間ずっと収益を生み続ける可能性があります。
ただし、すぐには稼げません。最初の半年〜1年は、ほとんど収益が出ないのが普通です。「すぐに稼ぎたい人」には向きません。
このブログ(静かな相談室)も、まだ収益はゼロです。それでも続けているのは、自分のメディアを持つこと自体に価値があると感じているからです。
ブログを始めるためのサーバー選び
ブログを始めるには、レンタルサーバーの契約が必要です。月1,000円程度から運営できます。
私自身が使ってきた経験から、初心者の方におすすめできるのは次の2つです。
ConoHa WING(初心者向け・WordPressがすぐ始められる)
WordPressのインストールがほぼワンクリックで終わるため、サーバーの知識ゼロでも始められます。私が今からブログを始めるならまずここを検討します。
エックスサーバー(老舗・安定性重視の方に)
長年の運用実績があり、安定性で選ぶなら最有力。多くのプロブロガーが使っている老舗サーバーです。
ドメインの取得について
サーバーと並んで必要なのが「独自ドメイン」です。このブログ(jaso.blog)もお名前.comで取得しました。
取り扱いドメイン数が国内最大級で、欲しい文字列が見つかりやすいのが特徴です。サーバー契約とは別途必要になるので、合わせて準備しておくとスムーズです。
おすすめ③ Web制作(コーディング)
こんな人におすすめ: 手に職をつけたい、単価の高い仕事をしたい、ものづくりが好き
Web制作は、私の本業でもある仕事です。1案件あたりの単価が高く、スキルが身につけば長期で安定した収入を得られるのが特徴です。
私は1サイト11万円(税込)で案件を受けたこともあります。Webライターで同じ金額を稼ぐには、それなりの記事数を書く必要があります。
ただし、最初の壁は高い。HTML、CSS、JavaScriptあたりの基礎を学ぶ必要があり、そこに数ヶ月〜半年の学習期間がかかります。完全独学で進める道もありますが、独学が苦手な人はオンラインスクールを利用するのが現実的です。
最近は生成AIを上手く使えば、独学のハードルもかなり下がっています。「AIを相談相手にしながら学ぶ」スタイルは、今から始める人にとって追い風です。
独学が不安なら「デイトラ」
もしスクールで学びたいなら、私が推すのはデイトラです。
理由はシンプルです。カリキュラムが「実務」を強く意識して作られていること。教科書を順番に読むようなスクールではなく、副業として実際にどう案件を取り、どう納品するかまで設計されています。
そして料金が、他のオンラインスクールと比べて圧倒的に安い。数十万円が当たり前のWeb制作スクール業界の中で、デイトラは10万円前後で始められます。「とりあえず学んでみたい」段階の人にとって、金銭的なリスクが低いのは大きなメリットです。
現役のWeb制作者として正直に言うと、Web制作の本当に難しいところは、文法を覚えることよりも「実案件で求められるクオリティの感覚」を身につけることにあります。デイトラはその感覚を、課題形式でしっかり叩き込んでくれる構成になっているので、卒業後すぐに案件を取りに行きやすい設計です。
まとめ
10個の副業をやってきて、たどり着いた結論はとてもシンプルです。
「合う副業に出会うまで、試し続けることが最大のスキル」
副業選びにおいて、ネットの情報を集めることも、人気ランキングを眺めることも、それなりに意味はあります。
でも、実際にやってみないとわからないことのほうが圧倒的に多い。これだけは確実に言えます。
そしてもうひとつ。人とのつながりは、何より大きな資産になります。
私が今もらっている仕事のほとんどは、ダンスを通じて出会った人たちからの依頼です。副業のスキルを磨くのと同じくらい、自分が本気でいられる場所に身を置いて、いい人と出会うことを大事にしてください。
このブログ「静かな相談室」では、これからも私自身の副業や働き方の試行錯誤を、正直に記録していきます。
あなたが「次の一歩」を考えるときに、また立ち寄ってもらえたら嬉しいです。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
ご相談や仕事のご依頼があれば、お問い合わせフォームからお気軽にどうぞ。

