「今月、A社とB社、それぞれにどれくらい時間使ったんだっけ」
フリーランスや副業で複数のクライアントを掛け持ちしていると、月末にこの質問に答えられないことがよくあります。請求書を作る段になって、記憶とSlackの履歴を頼りに時間を逆算する。正直、けっこう消耗する作業です。
同じような働き方をしている方向けに、Googleカレンダーと連携して「クライアント別の作業時間」を自動で記録・集計できるChrome拡張機能を作りました。実際に自分で使っていて、月末の集計作業がほぼゼロになったので、同じ悩みを抱えている方に配布します。
こんな人に向いています

- 複数のクライアント・案件を並行して抱えているフリーランス、副業ワーカー
- 時間単価で請求している、または今後そうしたいと考えている人
- 「作業ログをつけたいけど、続かない」を繰り返してきた人
- Googleカレンダーを普段から使っている人
逆に、単一の仕事だけをしている方や、厳密な時間管理が不要な方には、あまり刺さらないかもしれません。
できること

① ワンクリックのタイマー クライアント名と作業内容を選んで「開始」。終了ボタンを押した瞬間、その時間がそのままカレンダーの予定として記録されます。入力の手間はほぼゼロです。
② 時間指定のアラームタイマー 「これから1時間、この作業に集中する」と決めたいときに使う機能です。
- 60分以上の予定:終了30分前・10分前にそれぞれ違う音で通知
- 60分未満の予定:終了10分前のみ通知
- 時間になったらChromeの通知でお知らせ。まだ続けたいときは「スヌーズ」で延長でき、延長分も自動でログに反映されます
- 早めに終わったときは、通常のタイマーと同じようにいつでも止められます
③ 集計とレポート 今週・先週・今月の作業時間を、クライアント/作業ごとに自動集計。それぞれが全体の何パーセントを占めているかも一目でわかります。「今月はB社に偏りすぎていた」といった気づきにもつながります。
④ あとから修正も可能 記録した時間が実際と少しズレていても、開始・終了時刻をあとから直接編集できます。
記録はすべて、Googleカレンダー上の専用「作業ログ」カレンダーに残るので、普段使っているカレンダーを汚しません。
ダウンロード

▼ダウンロードはこちら(Googleドライブ) https://drive.google.com/drive/folders/1Ayl3sWjEobvxHt5A49TUfcrCNks6fqAs?usp=sharing
※ Chromeウェブストアではなく、フォルダをダウンロードして自分のPCに読み込む形式です。手間はかかりますが、簡易的に皆さんにお届けできる形でお渡ししたく、この形にしました。
導入手順(5分ほどで終わります)

手順1:ダウンロードと解凍 上のリンクからフォルダをダウンロードし、zipファイルを解凍してください。
手順2:Chromeに読み込む
chrome://extensionsを開く- 右上の「デベロッパーモード」をON
- 「パッケージ化されていない拡張機能を読み込む」→ 解凍したフォルダを選択
- 表示された「ID」(英数字の文字列)をコピーしておく
手順3:自分専用のGoogle認証を設定する
この拡張機能はGoogleカレンダーにアクセスするため、利用者それぞれが自分でGoogleの認証情報(クライアントID)を発行する必要があります。少し手間ですが、これにより「誰か一人の認証情報をみんなで使い回す」状態を避けられ、安全に使えます。
- Google Cloud Console で新しいプロジェクトを作成
- 「APIとサービス」→「ライブラリ」→「Google Calendar API」を有効化
- 「OAuth同意画面」→ 対象ユーザーは「外部」を選び、必要事項を入力
- 「テストユーザー」に自分のGoogleアカウントを追加
- 「認証情報を作成」→「OAuthクライアントID」→ 種類は「Chrome拡張機能」
- アプリケーションIDに、手順2でコピーした拡張機能のIDを貼り付けて作成
- 発行された「クライアントID」(
〜.apps.googleusercontent.com)をコピー
手順4:設定を反映する
- 解凍したフォルダの
manifest.jsonをテキストエディタで開く YOUR_CLIENT_ID.apps.googleusercontent.comの部分を、手順3のクライアントIDに書き換えて保存chrome://extensionsに戻り、拡張機能を「再読み込み」
手順5:使い始める
- 拡張機能のアイコンをクリック
- 「設定」タブで、クライアント名・作業名を登録
- 「作業ログ用カレンダーを作成」を押す(Googleカレンダーに専用カレンダーが自動追加されます)
- 「タイマー」タブから、いつも通り作業を記録していく
注意点

- Googleの認証画面で「このアプリは確認されていません」という警告が出ますが、自分自身で発行した認証情報なので問題ありません。「詳細」→「(アプリ名)に移動」で進んでください
- 拡張機能の設定はブラウザに保存されるため、Chromeを変えたりPCを買い替えたりすると再設定が必要です
- 使ってみて不具合や「こうしてほしい」という要望があれば、遠慮なく連絡してください
複数のクライアントを抱えながら働いている方の、月末の憂鬱が少しでも減ったら嬉しいです。

